香典は葬儀には欠かせないものですが、頻繁に包んで持っていくことがあるわけではないのでマナーで悩むことも多いのではないでしょうか。その際に気をつけなくてはならないのが、金額や包み方です。金額は身近な人になるほど多くなりますが、あまりに高額をそれほど親しくない間柄の人が包んでしまうと香典返しでかえって負担を与えてしまうことにもなりかねないので気を付けましょう。香典袋で市販されているものは大半が中袋がついていますが、中には中袋が付いていない香典袋もあります。
社会人になると、冠婚葬祭においてはふさわしい格好をすることが求められます。そのため、社会人になったらスーツを作るだけでなく、喪服を作っておくことが何よりも重要です。おしゃれというのは、人とは違った格好をすることを良しとします。他方で、冠婚葬祭ではいかに原則に忠実であるかが問われてしまいます。そのため、葬儀で人と違った格好をしてしまうと、周囲から浮いてしまうだけでなく、後ろ指を指される羽目になってしまう恐れがあります。
ごく身近な人のみで執り行いたい場合や、金銭面の負担軽減などあらゆる理由から密葬を選択する人が増えた今の時代ですが、密葬の場合には参列できない人への配慮はしっかりとしておく必要があります。密葬の後に本葬を行う予定がある場合だったとしても、密葬で葬儀を行う情報が漏れてしまうと連絡が来たり急遽足を運ぶ人がいたりと、対応に追われてしまうことになりかねません。会場や日程などの情報は近親者のみで情報共有をするようにしたり、事前に密葬にすることを本人の口から周囲に伝えておいてもらうのも一つの手段です。
葬儀は身だしなみに気をつける必要があり、男性の場合には黒のフォーマルスーツで白いワイシャツを着用するようにしましょう。ネクタイは黒色で無地のものを選び、ネクタイピンはつけないことが基本となっています。靴や靴下、ベルトなどの小物類も全て黒色にそろえるようにしましょう。当然のことですが毛皮や革製品など殺生をイメージさせるものを身につけるのはマナー違反となっているので、使っているものはないかきちんと確認しておく必要があります。