葬儀参列時にはお清めの塩を小さな袋に入れて渡されますが、神道では身を清めるために使われる儀式です。お通夜や告別式への参列でけがれた気に触れた際、この穢れを家に入る前に清めることができます。家に帰って一息ついてから始めるのではなく、まだ玄関に入る前に行うのが基本のやり方です。
都会では周囲との住まいの距離がとても近いですし、人の数も多く常に人の視線がありますので、玄関先でやるのは周りの目が気になる事もあります。その場合は無理に玄関を跨ぐ前にしなくても、家の中へ入ってからドアを閉めて、周囲からの視線をシャットダウンしてから行うことです。
大きなマンション住まいであればマンションに入る入り口で、共用部分を汚してはいけませんので、その点は柔軟い対応をするようにします。最初に胸当たりに巻いてから背中へ、そして足元へと振りかけるようにしますが、家族と一緒だったら家族にやってもらっても構いません。
掛けるのはほんのひとつまみ程度、とても少ない量で大丈夫であり、そのあとは手で払っておきます。ひと通り清めの儀式を終わった後は、玄関の掃除もしておくことで清浄な気が漂うことになりますし、入り口を清潔にしておくと悪い流れが入っては来ません。