葬儀では、祭壇に親族の名前で出した供花を飾るのが一般的です。親族の他にも、故人の勤務先や取引先、親交のあった方などから送られることもあります。実は供花の飾り方にはルールがあり、それを誤ると参列者に対して失礼になることがありますので注意が必要です。
まず、原則として2基を1対とし、左右対称のバランスになるよう飾ります。そもそも斎場が1基だけという注文は受け付けていないことも多いです。そして、祭壇の中央に飾った故人の遺影に近い場所から順に、より近親者の名前のものから並べていきます。
つまり、遺影に一番近い場所には喪主、その両脇には故人の子供、次に故人の兄弟といった順番です。なお、供花がたくさんある場合には、二段になるように並べることがありますが、この場合は上段から順に並べます。このルールに従うと、故人の勤務先や友人など親族以外の方は、最後に飾ることになります。もしも飾り方に迷った場合には、葬儀社に確認するのが最善です。彼らはその道のプロですから、たくさんの例を見ているため、より望ましいバランスを考慮してくれます。葬儀社にセッティングを一切お任せすることもできますが、間違いがないかどうか自分の目でも必ず確認しましょう。