葬儀が滞りなく無事に済み、その後、列席できずにいた方々が故人宅へ訪問する場合もあります。遺族はそのため、香典返しの用意もしておきましょう。また、突然訪問するより一報を入れておくのも訪問者のマナーです。また、遺族側は香典だけを渡す人にも配慮し、「宜しければ、仏壇に手を合わせて行かれませんか」という一声かけることも必要です。
訪問者は、香典を渡す時に、「線香代としてお使いください」などの言葉があれば、お供え品を持参していなくとも気持ちを表すことができます。また、お供え品として選ぶならば、故人が好きだった物がベストですが、なるべく日持ちがするもの、遺族の年齢層、家族構成によって選びましょう。
鉢物も決してダメではありませんし、生花も香りがあまりしない菊などならよいでしょう。しかし基本は、処分に面倒ではない、育っている(アフターケア)必要のない物を選びましょう。宗教の違いもあり、仏壇が設けられていない場合もありますし、線香ではなくキャンドルに火をつける場合もあります。
手を合わせるにしても、数珠を使えるのか、あるいはロザリオなのか、アイテムも違います。ですから、ただ遺影に手を合わせるだけでも十分でしょう。