近年多くの方に注目されているお別れの会の主な特徴は、葬儀とは異なって、事前準備において時間の余裕があるため、故人を偲ぶということを重んじています。ですから、一層その方らしいお別れが可能なことにあります。
献花などを通して故人とのお別れをする傾向が見られますが、故人が生前好みだったミュージックや個人的な趣味をテーマにしたスペースを創りだすなど、決まりきったシステムはなく拘束されない形式で実行できます。服についても喪服の必要はなく、平服による参加を促進させている会が少なくありません。
ひとつの例として、野球監督のお別れの会だとユニフォームを通して参加する、というケースもあります。会を開くタイミングとしては、家族葬並びに密葬のあと四十九日や一周忌に応じて、参列する者の寄り集まりやすい土曜日日曜日に、交通アクセスのよいところで行われる割合が高いようです。
とは言えども、どのタイミングで実施するのかにも取り決めはないので、生前に感謝の会という形でパーティーを行ったり、三回忌や同窓会などといったシーンでお別れの会についても兼ねて実施するなど、偲びたいと考えたときにこぞって集合して偲べることも特徴になります。