高齢化社会が与える影響は、葬儀も例外ではありません。以前であれば、お通夜を行い、翌日に告別式を行うという一般葬が主流でした。しかしながら、参列者も高齢化が進み、遠方ともなると葬儀に参列することすら難しい状況になりました。
そこで、遺族は一般葬を取りやめて、家族だけでこぢんまりと葬儀を行う、家族葬を選ぶようになりました。家族葬であれば、故人の家族のみでしめやかに行うことができます。また、参列者が殆どないため、大掛かりな葬儀を執り行う必要もありません。
家族だけで故人を見送り、そして小さなお葬式を上げることが一般化しつつあります。そのために、お通夜や告別式と言った儀式は簡略化され、お経を挙げた後にはすぐに火葬をしてしまいます。葬儀は1日で済ませることができ、また、大きな斎場を借りる必要もありません。
こうした傾向は今後も拡大していくことが予想されていて、葬儀会社は家族葬のサービスの充実化に力を入れています。高齢化社会の到来が、人々の生活のみならず、葬儀のあり方まで変化をもたらすということは、ほんの20年前であれば想像すらできなかったことです。
しかし、葬儀のあり方は以前と比べて確実に変化しています。