一昔前までは、葬儀の香典返しに出されるものというのは、ごく限られたものばかりでした。一般的には、調味料やお砂糖が普通であり、それ以外のものがあまり用いられていませんでした。しかしながら、時代が変わり、香典返しも多様化してきています。
それは、喪主やその家族の好みなどが色濃く表れる様になったことを意味しています。例えば、お葬式の香典返しで焼き菓子が用いられることも最近では増えています。20年ほど前までは香典返しに焼き菓子が出されるということは考えられないことで、時代の変化が見て取れます。
また、地域性もありますが、可愛いハンカチやハンドタオルなども用いられています。砂糖や調味料は確かに消耗品で便利ですが、使わないという人も多かったのも事実です。それよりは、気軽に食べられるものをということで、お菓子などが香典返しに好まれています。
一般葬をする家庭が減っているということもあり、香典返しにはより厳選されたものをお返ししたいという心遣いが見て取れます。このように、葬儀で配られる香典返しにも時代の変化が押し寄せてきていることがわかるでしょう。
この傾向は、これからしばらくは続くことが想定でき、調味料を用いることは少なくなりそうです。