知らないと大変!いまさら聞けない葬儀ノウハウ

香典を包む時のマナーや注意すべき点

2021年10月15日
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

通夜や告別式の時、会葬者は香典を持参します。「香」の語が示すように、香典とは元来、線香や抹香の費用として故人の霊前に供えるための物でした。現代では、残された家族の葬儀費用の一部を負担するといった相互扶助の意味合いもあるようです。

とは言え、実際に香典を包む場面になって金額や贈呈する際の作法が分からず、戸惑う人も少なくありません。香典の額は生前の故人との交流の度合いや、渡す側の年齢によっても異なります。市販の香典袋にも金額の大体の相場を記載しているので、参考にすると良いでしょう。

お金は使用した古いお札を入れるのが基本です。注意して欲しいのは香典の表書きです。「御霊前」が使えるのは四十九日までで、それ以降は「御仏前」となります。但し、「往生即身仏」を旨とする浄土真宗では、四十九日前でも「御仏前」を用いるので注意が必要です。

神式なら「御玉串料」「御神前」、キリスト教なら「御花料」とします。カトリックでは「御ミサ料」も使われます。尚、キリスト教の葬儀に、蓮の絵が描かれた香典袋は使用できません。この場合は宗教に関係なく使える香典袋や、十字架模様や百合の花をあしらったキリスト教向けの袋を選んで下さい。このように香典を包む際は、事前に故人の宗教や宗派を知っておく必要があります。