葬儀に参列すると帰りにちょっとした品を受け取るかもしれません。あまり知らない人はこれを香典返しと考える人もいるようです。葬儀の当日に受けるのは通常は会葬御礼と呼ばれるもので、基本的にはどの参列者にも同じものが贈られます。
香典返しは通常香典の金額に応じて後日贈られるケースが多く、香典の金額が小さいときには式の当日に渡されるときもあるようです。葬儀において参列者に贈るものとして会葬御礼と香典返しがありますが、受ける方だけでなく渡す方でも違いを把握する必要があります。
大事なのはこれらが相続財産から控除できるかで、会葬御礼に関しては控除でき香典返しは控除できないとされています。会葬御礼は式の参列者に当日に平等に比較的低額の品を贈るとされます。そのため式の費用の一つとされ相続財産から債務控除可能です。
一方香典返しは参列者に贈るものの式の後日に、香典の額に応じて贈ります。香典の額が少ないときは当日に渡すときもあるでしょうが、高額の香典に対しては後日香典からの支出としてお返しをします。そのために式に関する費用とされず債務控除もできません。会葬御礼と香典返しを同じ業者に依頼すると後で同時に請求書が送られてくるかもしれませんが、税務上は別々の対応が必要になります。