2023年05月20日
1日葬のサービスも業者では提案していますが、葬祭ディレクターいわく、やはり通夜の習慣は色濃く残って欲しいといいます。告別式は儀式であり、建前といった印象もあるようです。しかし、通夜の時間は本来の遺族の姿を映し出す時間だといいます。
通夜ぶるまいでは、お酒も振る舞われます。もちろん、火葬場でも食事が用意されており、お酒も振る舞われますが、通夜はインフォーマルな雰囲気だといいます。コレは通夜を執り行う葬祭ディレクターによる経験で培った内容でしょう。
もちろん、遺族、身内だけで執り行うケースもありますが、訃報を聞きつけた友人・知人も参列してくれます。そうした参列者を交えて、故人の思い出を語り合う時間を大切にしている方々ばかりだといいます。もちろん、お葬式の様式というのは、自由葬というのが流行っていますから、今後、100年経過したときにも変化しているでしょう。
1日葬というのであれば、通夜なしです。もちろん、遺族と宗教者が納得できるのなら、無理強いは業者も言わないでしょう。しかし、そうした変化によって大変な苦労をしているのは、葬儀社ばかりではなく、料理屋です。
お通夜には通夜ぶるまいとして、大皿料理を振る舞う習わしですが、その機会がなくなりつつありますから、やはり通夜は執り行うべきかもしれません。